(2022年11月18日更新)
『頑張った分だけ稼ぎたい』『俺もっとやりがいのある仕事をしたい!』『民間企業って自由そう』
おはようございます。【ネクストキャリアサポーター】でライフコーチのがみさんです。
今回は『公務員から民間企業へ転職』シリーズの3回目です。
民間企業はどんなところ?ということを、前回、公務員と民間企業を色々な点で比較しながら、どちらのパターンも経験した中で感じたことを解説してみました。
今回は、あなたが民間企業へ転職したらどうなる?という切り口から書いていきたいと思います。
このシリーズでは毎回書いていますが、私は民間企業から公務員に転職したときも、公務員から民間企業へ転職したことも一切後悔していません。
どちらもいいところ、悪いところがありますし、どちらもやりがいがあるからです。
さて、それでは、、、
公務員から民間企業へ転職したらどうなる?経験から解説
①民間企業は休めない・休みにくい。
②あなたにとっては、超絶な短期の成果が求められます。
③上司からいわれる言葉や、会社から求められるものが違いすぎます。
④社会のお役に立っている感は、あまりありません。
⑤今の時代、長期ローンなどは怖くて組めない。
公務員から民間企業に転職したらどうなる?まとめ
●公務員から転職に欠かせない転職サイト必須3選はコレ!理由も解説
●【公務員の賢い起業準備】自分の経験とクライアントの経験から共有
民間企業の詳しい状況については、前回のページを読んでいただければ、よく理解していただけると思います。
確かに公務員より融通は効きますし、自由度は高いかもしれません。
だからといって、やりがいがあるとは限りません。やりがいがあるかないかは、選んだ企業やあなたの能力次第です。
順番に代表的なものを書いていきます。
①民間企業は休みにくい。
公務員は休む権利というものを行使しやすい傾向があります。
有給休暇などはその典型で、公務員は毎年全ての有給休暇を取得しないといけません。
民間企業では、有給休暇を取得するのは非常に難しいという会社も、まだまだ数多く存在しています。
『来月は、有給で3連休を取得したいんです。』
『は?・・・・・・・・・・そ、そうなの?もっと早く言ってくれないと…』
上司はこんな反応です。
心の中では『普通休まないよな。こんな大変な時に、、』なんて思われています。
民間企業の有給取得は、夏季休暇や年末年始休暇などに、全員一律3日間とか決められたりして全て取得するのは、ほぼ不可能です。
年間丸々取得する人は、ほとんどいません。
風邪引いても、それくらいでは休めないのが民間ですが、公務員は風邪引いたら休めます。
そんなことが、あなたに待っています。
②あなたにとっては、超絶な短期の成果が求められます。
公務員は、市民課や保健などの仕事でない限り、多くが長期間で取り組める仕事だと思います。
反面、民間企業は1年、四半期、毎月というように、1年間で出したい業績があり、それを細分化した毎月出したい業績があります。
当然のように、今週中や今日中、今月中など、短期で期限を設けられた仕事が求められます。
もちろん、それには完成度や成果が伴います。
取引相手やクライアントがいれば、相手の業績や仕事、立場にも影響してきます。
公務員は、今日やりきらないといけない仕事は、議会以外ではあまりないはずです。
確かに議会前や議会中は、民間並みに超大変ですけどね。
民間企業は、仕事のスピードが公務員より20倍ほど早いので、あなたもそれを意識してください。
③上司からいわれる言葉や、会社から求められるものが違いすぎます。
『今月の売り上げはどうや?』『経費使いすぎだろ!何考えてるんだ?』など、公務員時代には、あまり言われなかった言葉が、上司から頻繁に飛んできます。
競合を追い込んで潰すには?なんてことも普通の会話であり、会議もそれが目的で行われたりします。
民間企業は限られたパイの中で奪い合いを繰り広げているのです。
公務員しか経験がない方にとっては、かなり異質に感じられるかもしれませんが、これは民間企業では当たり前です。
みんな仲良く公平に!という考えは、微塵もありません。
競合を潰してパイを奪って、売り上げをあげてなんぼです。
公務員時代は、課ごとに数年分の文房具などがストックされ、当たり前のように、あなたも取り出して使っていたと思いますが、それをしていたら、民間企業は潰れます。
売り上げてなんぼ。
利益を出してなんぼ。
赤字になったら、はいおしまい!
こんな感覚は、公務員には皆無です。
あなたや会社を見張っているのは、納税者ではなく、短期間で成果を求める株主だということを意識してください。
④社会のお役に立っている感は、あまりありません。
公務員は、毎日毎日同じことの繰り返しで、やりがいを感じないかもしれません。
もちろん、大きなプロジェクトなど、そうではないことも多いのですが、何らかの形で社会のお役に立っている感があると思います。
反面、民間企業は③でも書いたように、売り上げ増、利益増で、他社なんて潰してしまえという感覚で仕事をしています。
消費者、お客さんのお役に立つから選ばれるのは民間企業も同じですが、根底には自分達の利益のためという計算や考えが当然あります。
そういうのが好きな人もいるので、どちらが良いとは言えないですけどね。
⑤今の時代、長期ローンなどは怖くて組めない。
公務員は住宅ローンなど、長期のローン審査は楽勝で通ります。
民間企業も昔はそうでした。
しかし、今のリストラ乱発、終身雇用崩壊の中では、民間企業の社員は怖くて長期ローンなど組む気になれません。
自分の意思とは裏腹に、いつ会社を辞めることになるか分からないからです。
いつ失業者、無収入になるか分からない。
40代ともなると、それをひしひしと感じるようになります。
家族の人生設計など、いつ狂うか分からない。
住宅ローンを35年で組んで、リストラされ、泣く泣く手放したり、夫婦で夜間にダブルワークしたり、自己破産する人も数多くいます。
あなたがもし、住宅ローンの債務者なら、民間企業への転職はよくよく考えてください。
いつ、その日暮らしになるか分からないですよ。
長期ローンなどがない方は、民間企業でひと勝負するのもありでしょう。
公務員から民間企業に転職したらどうなる?まとめ
代表的なものを色々書いてきましたが、民間企業でデカく稼ぎ、短期間で経済的に豊かになり、自由な生活をする、したたかな方もいます。
周到な準備と勉強が必要ですが、あなたがそれを目標にするなら、公務員より民間企業が良いです。
民間企業に転職したいなら、冷静にしっかり考え、準備して民間企業に転職してくださいね。
民間企業の方が向いている公務員もいるので、ただ何となくではなく、戦略を持って転職しましょう。
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