(2022年8月11日更新)
「公務員に興味があるから検索数と、なぜか【公務員 うつ】とか出てくる。これじゃあ、公務員転職するのに躊躇しちゃう。」
おはようございます。【ネクストキャリアサポーター】でライフコーチのがみさんです。
公務員はうつの人が多いって聞きませんか?インターネットで検索すると、「公務員 うつ」なんて結果が出てきますよね?
僕はこの辺の事情には詳しくて、実際に自分も公務員になってうつになりかけました。
だからといって、あなたに公務員転職の可能性を閉ざしてほしくないと思っています。
なぜなら、事情さえ知って働けば、うつにならないで済むからです。
「安定してるのになんでうつ?」なんて思っている人も、是非読んでほしいと思います。
このページを読むことで、あなたは公務員転職に対する変な心配事がなくなりますよ。それでは…
公務員はうつ病になる人が多いの?公務員試験を受ける社会人は事情を知っておこう
- 現職公務員がうつ病になるパターン
- 民間企業出身の公務員転職組がうつ病になるパターン
- 公務員うつ対策・公務員試験を受ける社会人は事情を知っておこうのまとめ
現職公務員がうつ病になるパターン
まず現職公務員がうつになるパターンを説明します。
いつもため息をついている人は僕が知り合った現役公務員にも数人いました。数人というか結構いたかも。
え?既存の公務員のうつって知っておいた方がいいの?と、あなたは思われたかもしれません。
あなたが公務員として活躍したいのであれば、知っておく方が何事においても上手く進められるようになります。
なぜなら、あなたもいずれ既存公務員になるし公務員は組織で動くものだからです。
自分とチームのメンタルコントロールは、かなり大切なことです。
現職公務員うつは、大きく以下の2つに分類されます。
●入庁当時に持っていた大きな志と現実のギャップに苦しんでいる。うんざりげんなりがっかりしている。
●年々急増する住民からのクレームに苦しみ、過度にストレスを抱えている。
この2つが公務員がうつになる大きなパターンです。
それぞれについて説明しますね。
公務員うつ①大きな志と現実のギャップに苦しんでいる。うんざりげんなりがっかりしている。
公務員の仕事の多くは終わりのない、ただ同じことを繰り返すものが多いです。終わりがない世界、、、
あなたがいた会社のように、「目標売り上げ達成!」とか、「プロジェクトを完遂した!」とか、「何かのプロダクトを完成させた!」などの達成感を味わう機会は公務員の仕事では少ないものです。
(これには財源が税金であり、長期で行うことが許される環境ということも要素としてあります。)
そして頑張っているのに、なかなか褒められる機会もありません。
そもそも公務員の管理職はリーダーシップスキルやコミュニケーションスキルをしっかり学んでいません。
ただただ自分の担当を、たんたんと年間通してこなすような仕事が山とあります。
その担当が住民のネガティブな話を1日中聞いて、相談に乗って、明快な答えも示せないような仕事であれば、心が病んでしまうのも分かります。でも上司からは色々言われる、、、特に若い職員は、どうしていいか分からないんですよ。
だから喫煙所でタバコを吸いながら、ため息をついている公務員は多いです。
このような役回りは若い人に回ってくる傾向があるので、ネガティブなうつ寸前の若者を育ててしまっている自治体もあるんです。
こういう真面目過ぎる若者は、毎日つきあい残業をしています。うつになるのも仕方がないと思います。
民間出身の僕ら見たら「なんでそんなことで悩むの?」「さっさと帰ろうよ」と思うんですけどね。
これは考え方次第で同じような担当でもゆるく割り切って、適当にたんたんとこなしている人もいます。
その代わりアフターファイブや休日は充実させています。僕も定時にしっかり退社していました。仕事は楽勝で終わってるので付き合いで残る理由がないんです。
就業時間が来たらエアコンも切られるので、あなたもさっさと帰った方が良いですよ。
入庁して数年すると、あなたも既存の公務員になります。
変に染まらないで業務以外に楽しみや生きがいを見出してください。
そのために安定した身分と収入があると考え、長い目で気を楽にして公務員ライフを楽しんでほしいと思います。
公務員うつ②年々急増する住民からのクレームに苦しみ、過度にストレスを抱えている。
近年は住民からのクレームが役所などに毎日のように寄せられており、今年はコロナの影響で激増していると聞きます。
明確な答えを持たされないまま、罵声に近いクレームを食らわせられると、社会人経験のない公務員は必要以上に辛く感じるものです。
それが積み重なってうつになって休んでしまう。このような公務員が増えています。
だからこそ、民間企業出身のあなたの出番があります。面接では「あなたのクレーム対応に関する考えを教えてください」という質問が、高確率で飛んでます。
あなたは民間企業でクレーム対応を数多くこなしてきているから、「そんなので心を病むなんてどうかしてるぜ!」と思うかもしれませんが、既存の公務員はそのように考えられないのです。
あなたが入庁したら、住民だけでなく若い既存公務員からも何かと頼りにされますので、是非大人の社会人として見本を見せてあげてくださいね。
民間企業出身の公務員転職組がうつ病になるパターン
民間企業出身者(社会人経験者)も公務員うつになりやすい状況が結構潜んでいます。
特に前職でバリバリ働き、成果を出してきた方に降りかかってきます。
実は僕もこの状況に非常に苦しみました。
そこで、あなたがまず知っておかないといけないことがあります。
公務員の仕事は、あなたがいた民間企業より物事が進むスピードが10倍以上遅いという事実です。
議会を挟む期間になると、その遅さは民間企業の20倍ほどになります。
よくわからない議員の相手をしたりなど、何かと調整が必要になってきます。
それには財源が税金であること、住民全体に公平に公正に、ミスが許されない、議会をと通過させないといけないなど様々な理由があります。
民間企業のスピード感を知っている社会人経験者からすると、信じられないほど物事が進みません。
例えば、あなたが「まちづくり」の仕事を住民のキーマンたちと進めている状況を想像してください。
住民とワークショップしたりディスカッションしたりなど、現場での仕事はとても面白く、「行政の施策で実行しよう!」「知事に(市長に)提案して実現してもらおう!」なんて面白いアイデアも出てきます。
それ自体は楽しいし住民から応援もされるます。でも、いざ所属する部署に戻って上司に提案すると、恐ろしく時間がかかったり、「それは無理」なんて言われたりします。
書類を回しても、「文章のてのをは」のチェックが1週間ほど続いて課長に届くまで1週間もかかったり…本当に精神的なタフさが求められます。
慣例や慣習との葛藤もあります。「前例がないから…」なんて、しょっちゅう言われます。
あなたにアドバイスがあるとすれば、
「公務員の仕事は長期に渡って完成させるもの」
「物事を進めるのに必要な時間は、民間企業の10倍」
「前例を作ってしまおう」・・こういう気持ちで、少し気長に仕事をするスタンスを持つことです。
そして、仕事の中身やキャラクターで民間企業出身者(社会人経験者)としての魅力を発揮すること。
民間企業から公務員に転職した場合、キャリアを生かすとともに、「今までの自分の仕事のスタイルやスピード感を少し見直してみること」をおすすめします。
これこそが、あなたが公務員になってうつにならないで済む秘訣です。
せっかく安定的に身分と収入が保証される公務員に転職するんです。
長い人生をかけて行う仕事と割り切って、気持ちを楽にミッションに取り組んでくださいね。
公務員うつ対策・公務員試験を受ける社会人は事情を知っておこうのまとめ
公務員のうつについて、既存の公務員と社会人経験者のパターンについて紹介しました。
あなたが公務員転職に無事成功して、意気揚々と県庁や市役所で働き始めたら、上記のような得体の知れない状況に遭遇します。
全ては大人の事情と決まり事、上司の思い込み、変な人間関係のしがらみからくるものです。
あなたに意識してほしいことは、今までのスピード感や常識と思っていることを、一度客観的に考えて、仕事の進め方を工夫してほしいということです。
公務員の職場は、民間企業のように同じような価値観と同じような言動や習慣が通じません。
職員も住民も、本当に色々な人がいます。
そういう人に対して公平・公正に、ルールや法律に沿って物事を進めるのが公務員です。全体最適という言葉がぴったりです。
もしうつになりそうになったら、1~2か月休職するのも選択肢に入れてください。
休職しても民間企業のように評価が下がるなんて心配はありません。
給与もちゃんと出ます。決して辞めないでください。
あなたが仕事を少しのんびり進めても、既存の公務員よりずっと早いと感じるはずです。
犯罪になるような問題を起こさない限り、クビになる心配もないです。
身分も収入も保証されています。
そういう恵まれた職場にいるのだから、長い目で楽しく働く工夫をしてくださいね。
最近のコメント