(2022年1月16日投稿)
「公務員って給料も年功序列だし、安定しているって聞くよね?」「もうリストラに怯えないでもいいの?妻も子供も喜んでくれそう。」
おはようございます。【ネクストキャリア実現サポーター】でライフコーチのがみさんです。
あなたは冒頭のセリフのように公務員を捉えているかもしれません。
確かに公務員の大きな魅力は安定した身分保障と収入。リストラに怯える必要がないのも確かです。
でも、そこだけが魅力だと思っていたら大間違い。実は民間企業と公務員両方で働いてみないと気づかない大きな魅力があるんです。
今回は、誰もがは言い過ぎかもしれませんが、多くの方が気づかない魅力について紹介します。僕も民間企業から公務員に転職してみて、実際、本当に驚いたことです。
あなたの性格に合っていれば、公務員の魅力が倍増しますよ。
公務員と民間企業の大きな違いは?誰もが気づかない給与や安定以外の魅力とは?
今回はこのような流れでお伝えします。
- 公務員と民間企業は仕事の財源が違う。
- 公務員と民間企業は仕事のスパンが全然違う。
- 公務員は変なストレスはあるけど民間企業のような極度のプレッシャーはない。
- ここ2年間は公務員転職の大チャンスです。
- 公務員転職するな登録しておきたい転職サイト
公務員と民間企業は仕事の財源が違う
僕は13年前の40歳の時に日本マクドナルドから佐賀県庁に転職しました。
外資系ならではの目標達成にシビアに要求する信賞必罰のマクドナルドに居た僕にとっては、仕事はスピード・スピード・スピード。とにかく敵を倒して勝つこと。それも1年という短期間で与えられた店舗やエリアで競争しながら目標を達成することが求めらえていました。
競合乱立の外食産業でTOPを維持するには、それだけのプレッシャーもあったわけです。しのぎを削って馬車馬のように働いていたのです。
個人の評価・査定もシビアで、SABCとランク分けされました。S(上位10%)は上の職位のCランクと入れ替わるなど、まさに下克上。「今の職位は既得権ではない」と言われていたものです。
エリアマネージャーでも、成果を出さないとあっさり店長へ降格…なんてことは日常茶飯事。
そこがマックの上手いところなのですが、まぜそんなことになるかというと、熾烈な競争の中で薄利多売で事業を存続していくには必要なことだったからです。
薄利多売でお客様からが支払ってくれるお金がマックの財源。
社員やアルバイトの給与、原材料費、設備投資、CM、家賃、他こまごまとした消耗品や修繕費、商品開発など全てがお客様から日々いただくお金から出ています。だから、様々なアイデアで乾いたタオルを更に絞って水を1滴出すみたいなことをしないといけなくなります。
あなたがいる会社も絶対にそうではなないですか?
だから短期間で成果を出さないといけないのです。じゃないと潰れますからね。
それに比べて公務員の全ての財源は税金です。あの手この手であなたから徴収している税金です。
税金は安定的に入ってきます。今年は大幅歳入、今年は減収減益なんて考える必要がありません。財源は安定しています。これが大きな違いで、公務員の働き方にも影響してきます。
公務員と民間企業は仕事のスパンが全然違う。
上記のような財源の違いと安定によって、公務員の仕事は民間企業の数倍長いスパンで施策を進めることが可能になります。
せっかちにあの手この手で状況に合わせて敵を出し抜いて、売り上げを上げないとヤバイとう事態には陥りにくいんです。
当然、「この仕事、明日朝までにやっとけ!」なんて上司からのプレッシャーもありません。
逆に考えれば、公務員という社会奉仕の仕事では、長期に渡って皆様の役に役に立てる公共事業が求められます。
今年の公共サービスはこれで、来年はこれで…なんていちいち変更していたら、住民が混乱してしまいます。「今年は歳入が少ないので、この学校は閉めます。水は1日2リットルまで。」なんてことはできないのです。
長期に渡って行う公共サービスなので、しっかり考え抜かれたものでないといけませんし、社会情勢にいちいち振り回されていては施策を行えないのです。
財源も安定して入ってくるので、予算さえ決めれば、数年~長いものになると10年などのスパンで施策を進めることになります。
エンドレスの公共事業もあります。まちづくりなんて、結構長いスパンで行われます。リニアモーターカーなんて何十年やっているんでしょう?
インターハイや国体、新幹線誘致など、イベント的なやりがいのある仕事もあります。
このような背景から、せっかちに締め切りまで絶対に何とかする!「絶対に期末までにノルマを達成しろよ!」なんて上司からプレッシャーをかけられません。
だから競争が大好きで、勝つことが身上で、スピーディーな短期勝負が好きな人じゃない限り、公務員は働きやすい職場だと言えます。みんなセカセカしておらず、のんびりしています。
長い社会人人生で、せっかちに毎日生きるのと、のんびり仕事をするのでは、確実に精神的な健康は変わってきます。地方公務員はマイカー通勤がほとんどなので、のんびり出勤してくる人がほとんどです。
来年は降格される。来年は給料が減るなんて心配が、ほとんどありません。
このような魅力が公務員にはあるんですよ。もちろん税金を使うので、説明責任は伴います。自由に使える民間企業とは違いますが、あなた自身が使える裁量(予算)が大きくない限り、民間企業は魅力が半減してしまいますね。
公務員は変なストレスはあるけど民間企業のような極度のプレッシャーはない
そんな公務員ですが、変なストレスがあります。
いわゆるイジメみたいな、出る杭は打たれる文化です。目立つな、もっとゆっくり、言われたことをやれ!上司には従え…こんなストレスです。
僕も最初は「飛ばしすぎるな」「上の顔を立てろ」「その条例を変えるのは大変なんですよ。今のままで行きましょう。」なんて言われ、一部の上司からイジメにも遭いました。
救ってくれたのは、ピュアな若手たちやまちづくりチームに参加してくれている県民の方たち。彼らには本当に救われました。
うつ病になる気持ちは本当に分かります。
しかし、民間企業のような極度のプレッシャーは皆無。上司には生殺与奪権はありません。
民間出身なら、少なくとも新卒で入ったそのままのピュアな公務員よりは、ストレスやプレッシャーには強いはずです。
しょうもないイジメくらい屁とも思わずに、上司相手だろうと堂々と意見を交わして働けば、その上の本部長や県知事などが見てくれています。
県民の皆さんも応援してくれます。
民間企業出身者からすれば、じれったいのが甚だしいほどの遅さで仕事は進みますが、言い換えれば精神的に楽に長いスパンで仕事できるのが公務員です。
これが収入や安定以外で、民間と公務員の大きな違いであり魅力です。
時間をかけて施策を進めることが前提ですので、リストラにおびえる必要もありません、
だからこそ、生活も安定します。多くを望まない限り公務員は魅力的な職場です。少なくともコロナ不況の今みたいな時期では、民間で振り回されて疲れてしまった方には、本当におすすめできますよ。
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