公務員がするまちづくりってどんなこと?社会人経験者の場合は?

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公務員 まちづくり

(*このページは2022年11月10日に更新されました。)

『公務員に転職できたらまちづくりとか楽しそうだな』『でも、公務員がやるまちづくりってどんなこと?単なる町おこし?』

おはようございます。【ネクストキャリア実現サポーター】でライフコーチのがみさんです。

実は私自身、13年前に県庁に転職して公務員になった時に、県知事から受けたミッションは【まちづくり】でした。

その経験から、公務員が行うまちづくりについて紹介していきます。

公務員がするまちづくりってどんなこと?社会人経験者の場合は?

それでは、そもそも何故まちづくりをしないといけないのか?

今の日本ではまちづくりを見直さないとどうなるのかを中心に書いていきます。

それが分かれば、あなたが公務員になった時に、方向性がはっきりしていくと思います。

このページの流れ
  • そもそもなぜまちづくりが叫ばれているの?何か事情でもあるの?
  • 改正まちづくり三法:公務員が行うまちづくりには、どんな施策があるの?
  • なぜ民間企業経験者の公務員がまちづくりに必要とされるの?
  • 公務員としてまちづくり(中心市街地再生)を進めてみて分かった意外な事情
  • 【必見!】公務員転職まとめページいろいろ

そもそもなぜ公務員による【まちづくり】が叫ばれているの?何か事情でもあるの?

公務員 まちづくり

現在の日本の地方をよく思い出してください。

あなたが東京都23区や大阪などの中心地で生まれ育ったのでなければ、容易に想像できると思います。

あなたが住んでいる県の中心市街地は、今どのような状況ですか?

おそらくシャッター通りを言われる何も店舗が入っていない、いわゆる【空き店舗】が散在しているのではないでしょうか?

昔大繁盛していた、地場のデパートなどは閑古鳥が鳴いているか、すでに閉鎖されていませんか?

公務員 まちづくり

ところで、あなたは車を持っていますか?

家族との買い物や、映画、外食などはどこに行かれますか?

おそらく郊外の大型店を中心とした、ショッピングモールなどに出かけるのではないでしょうか?

あなたの町のイオンなどに行くのではないですか?

あなたは、イオンなどの郊外大型店が新しく出店された後に起こった現象を覚えていらっしゃいますか?

イオンを中心にマンションが建ち、駅ができて学校ができて病院が出来ていったのではないでしょうか?

そこに住んで生活する人が増え、外食や映画その他がその場所1つで可能になる1つのまちができていったのではないでしょうか?

実はそこに大きな問題点があります。

街ができ人が住んで生活をはじめると、電気や水道、道路、ガス、通信などのインフラが整備されていきます。

それらインフラの維持費は、我々が税金と言う形で負担しています。税金を使えるのは?公務員です。それに公務員の仕事は長期スパンで行われることがほとんどです。

なんか、ここ10数年ほど税金がすごく高くなったよね?・・なんて会話がされる背景には、このようなものが大きく関与しています。

ところで、このまま中心市街地が空洞化し、郊外に大型店ができるたびに街がいくつもできたらどうなるでしょうか?

そして現実的な大きな問題がこれに追い討ちをかけます。

郊外ショッピングモールは競争も激しく、あなたの町の郊外大型店(ショッピングモール・電気店・ホームセンター・車関係・外食)は、その地域一帯に一極集中しているのではないでしょうか?

しかし、採算が悪いと撤退をするのが民間企業です。

これは資本主義では当たり前のことなんですが、ここに大きな問題が残されてしまいます。

『せっかく整えたインフラはどうするの?』

という問題です。

住民の最後の1人が引っ越すまでインフラは維持しないといけません。

この分の税負担は誰がするのでしょう?

今でも高すぎると感じているこの税金は、私やあなたの子供や孫の世代にはどうなるのでしょうか?

つまり、あなたやお子さん、お孫さんの家計や国の財政の将来をにらんだ、国策絡みの施策がまちづくりなんです。

『このままいったら、お金は誰が出すの?』という、相当切実な問題が背景にあるんです。

改正まちづくり三法:公務員が行うまちづくりには、どんな施策があるの?

公務員 まちづくり

実は国はこの問題に大きな危機感を感じており、2006年(私が県庁に入庁しまちづくちに関わった年)から、従来あったまちづくり三法を改正しています。

これは日本に限ったことではなく、欧米先進国を中心に推進され、コンパクトシティ構想と呼ばれています。

詳しいことは、国土交通省の資料をごらんください。↓

●まちづくり三法の見直しについて(国土交通省)

■改正の大きなポイントは、郊外大型店の出店抑制です。(ブレーキ)

まちの空洞化の大きな原因、ボトルネックは、イオンなどを中心とした郊外大型店の相次ぐ出店です。

これによりまちは空洞化してしまいました。

なぜなら、国民のほとんどが自家用車を持っており、車は生活必需品となってきました。

そして、家族でカップルで車で駐車場があるショッピングモールで過ごすほうが何でも揃い、映画などを観ることもでき、食事まで出来てしまうからです。

それに、中心商店街の古いお店や老舗のデパートより、郊外ショッピングセンターの方がずっと魅力的ですし、何と言っても安い。

それに楽しい。

これは誰しも異を唱えないでしょう。

しかし、これを放置すると上でも書いた、将来に禍根を残す結果になっていまいます。

だからこそ、仕方なく郊外大型店の出店にブレーキをかけないといけない状況になってしまいました。

■活気のある中心市街地の再生(アクセル)

郊外大型店を抑制したら、財政負担は軽くなるのか?といったら、事はそう簡単ではありません。

郊外大型店に取って代わるほど魅力的な街が中心市街地にないといけません。

魅力的で安全で便利で、安くて駐車場もあり、、歩いて暮らしていけるほど何でも揃って、、、こういう街を中心市街地に作らないといけません。

ハード面だけではなくソフト面でも強化が必要です。

日本でまちづくりが進んでいる街の1つに富山市があります。

富山駅から市電に乗ると、中心市街地に直行でき、まちなかも賑わっています。

私もいきましたが、官民一体で積極的に中心市街地の活性化に取り組んでいるのが分かります。

街中にはNPOがいくつかあり、活動が盛んなのが分かります。

NPOは街中の空き店舗を格安か、場合によれば無償で借りて運営しています。

彼らがキーマンとして活躍しているんです。

大型店も中心市街地に出店するなら大歓迎。

でも、中心市街地の誰も歩いていない商店街やアーケード街に、どの民間企業が出店してくれるのでしょうか?

彼らも商売で、それで従業員の生活を支えていますし、株主もそんなボランティア精神には耳を貸さないでしょう。

だからこそ、行政機関の長い目での施策と、行政、民間(企業・NPO?学生・商店街若手など)それぞれのキーマンが必要になってきます。

なぜ民間企業経験者の公務員がまちづくりに必要とされるの?

公務員 まちづくり

それでは、民間企業経験者がまちづくりのリーダーになると何故よいのか?について書いていきます。

私は鹿児島県出身で、長く九州以外で働いてきたのに関わらず、行ったこともない佐賀県の中心市街地再生のリーダー職になりました。

既存公務員が抱える問題1:既存の公務員には、市街地活性化のアイデアがない。

ただ活性化すればいいというものではありません。

マーケットや店舗の再生を、民間の現場で具体的に行ってきた人物や、人をまとめてきた人物、仲間を集めて何かをできる人物。

イオンなどの店長に働きかけ、リサーチをさせてもらえる行動力のある人物。

必要があれば、街中のマンションでお子さんをお持ちの奥さん達とディスカッションできる人。

NPO代表や商店街若手と同じ目線で、一緒に汗を流して奮闘できる人。

実際に傾いた店を立て直してみせる人物。

このような人物は、残念ながら公務員しかして来なかった人たちの中にはいません。

既存の公務員では説得力がないから、相手も話を聞かないんです。

既存公務員の問題2:有識者会議では何も生まれない。

問題1であげたような手探りの施策を行い、挙がった来た問題点や、彼ら民間の人たちといろいろな調査や実験、ワークショップなどをして作られた指針ほど現場に合ったものはありません。

有識者会議とやらで、数字やグラフの推移だけ見て推察する有識者が決めるものを有難く施策にしてきたものの、何の役にも立たなかったという経験を、公務員も長くしてきました。

だからこそ、現場を知っててリーダーシップを発揮でき、誰からでも意見を吸い上げることが出来る、社会人経験者が必要なんです。

★郊外大型店の出店要請に、しょっちゅう大型店の出店部長や社長がお願いに来ます。

それにNGを出したり、道路整備や電車などで街中に誘導するのは、既存の公務員でもできます。

しかし、アイデアやノウハウは彼らにはないのです。

公務員としてまちづくり(中心市街地再生)を進めてみて分かった意外な事情

佐賀市に多かったのですが、彼らは今の税収がほしいために、佐賀市にたくさんの郊外大型店の出店を許可していました。

大型店ができると雇用も生まれますし、若者達が福岡などに出て行かないなど、一定の効果はあります。

しかし、将来を考えると禍根しか残りません。

あなたの町はどうですか?

街がなぜか意図的に分離していませんか?

課題に逆行した、郊外の街ができ、中心市街地が廃れる状況が現在進行形で進んでいませんか?

行政機関が集中しておらず、なぜか郊外に分かれたりしていませんか?

そういう地域に限って、お年寄りがたくさんいるにもかかわらず、不便になっていませんか?

全ては現在の税収を増やしたいがために行っている愚策なんです。

あなたがもし、公務員になりまちづくりを担当することになったら、是非上記で書いた課題や進むべき方向を念頭に、持続可能なコンパクトシティを中心市街地に作ってくださいね。

公務員転職まとめページいろいろ

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はじめまして。ライフコーチのがみさんです。 本名は今神雄一と申します。 【専門分野】 《ネクストキャリア実現コーチ》 《ビジネスブログ(アフィリエイトプラス)構築コーチ》 《WEBマーケティングコンサル》 コーチング歴は会社員時代より23年間。 このサイトは、中でも【あなたが望むネクストキャリア実現】を目的に構成しています。 【私の40歳からの転機プロフィール】 ・40歳:日本マクドナルド⇒地方公務員へ転職/まちづくりプロジェクト ・42歳:公務員⇒カフェ起業・清算 ・45歳:どん底~半年で大手民間企業へ最就職/国内・海外マーケティング/PMO ・50歳:リストラに遭遇。正社員の道を捨て派遣しながらWEBビジネス開始 ・54歳~:パーソナルコーチング・キャリアコーチング・企業向けコーチング起業 これらが、厳しい40代を生きてきた私が具体的に提案できる【ネクストキャリア】です。 今は社会情勢的にも大変な方が多いと思います。 当サイトは、そのような転機にいるあなたの役に立てるよう、私が体験してきたことをメインにお伝えしています。 是非ブックマークして、今後のあなたの転機の乗り越えにお役立てください。よろしくお願い申し上げます。