(2022年3月31日更新)
「公務員の仕事って、実際は窓口業務の人しか見たことないしイメージできない。」「自分がもし公務員になったら、どんな風に仕事するんだろう??」
おはようございます。【ネクストキャリア実現サポーター】でライフコーチのがみさんです。
あなたは公務員転職に興味はあるけど、冒頭のような素朴な疑問をお持ちではないですか?
実際、僕も公務員になる前は「何だか楽そ~。1週間でいいから公務員やってみたいな。」なんて思っていたものです。
しかし入庁してみると、あまりにも多くの業務があることと、「こんな仕事の進め方してるの?」と、あまりの煩雑さや適当さに驚いたものです。
僕は地方公務員(県庁)しか経験がありませんが、先輩たちの仕事の進め方に大いに疑問を持ち、反面、そこにこそ彼らに差をつけるポイントがあったのです。
今回は、そんな「地方公務員の仕事の進め方と、民間出身のあなたが入庁後に差をつけられる働き方」について紹介していきます。
このページを読むことで、あなたも公務員になってからの仕事をスムーズに進めることができるようになります。
地方公務員の仕事の進め方は?民間出身のあなたが差をつけるには?
- 既存の公務員は忖度の天才
- 既存の公務員は検索マニア・コピペマニア
- 既存の公務員は前例があるかないかを異常に気にする
- あなたが彼ら既存の公務員に差をつける働き方は?
- まとめ
地方公務員の仕事の進め方は?既存の公務員は忖度の天才
あなたが公務員になって、まず驚くのは「彼ら彼女ら先輩公務員」は、忖度の天才だということです。
自治体の長(県知事や市長など)、本部長など、自分の上司の考えていること。ぽろっと発言したこと、文章を読んでいるときにペンを止めた、注目していた…こんなことを異常に察します。
本部長や部長、知事、市長などは直属の上司の上司なので、直属の上司もやはり、その上司に忖度しています。
そして、察したことをゴールとして物事を進めるのです。
当然、提出するものは「忖度された本人」の意に沿うものなので、通りやすくなります。
まるで100点満点を取りたい学生みたい。優等生なんですね。
でも、これが住民の意思とかけ離れていることが多いから、何だかちぐはぐな施策になってしまいます。
住民から吸い上げた意見より有識者会議で吸い上げた意見を取り上げる傾向が強いのも、これが根っこにあるからです。
組織の長は有識者の意見を重視しますからね。
そこにあなたが既存の公務員に差をつけるポイントがあります。
住民の意見を取り上げても相手にしてもらえない。結局有識者会議かよ!と嘆いても仕方がありません。
だったら、何とかして住民の意見が通るように、様々なワークショップなどの活動を、派手に大勢の住民と一緒に協働してやればよいのです。
そして、やはり数値。数値分析や数値結果がものを言います。この点は覚えておいてください。
地方公務員の仕事の進め方:既存の公務は員検索マニア・コピペマニア
あなたが住んでいる街の施策などは実は国家公務員のエリートの一部が作成したものを、あなたの住んでいる街の自治体職員がコピペして、その自治体に合わせて加工して作っていることが非常に多いって知ってますか?
例えば僕が担当していた「まちづくり」ですが、国土交通省のエリートが作成したものを、県庁も市役所も町役場も同じようにコピペ加工して作られていました。
例えば、書き出しはどれも「近年のモータリゼーションの波により…」13年前のことですが、高度成長期のような文言が並んでいました。僕がいた県庁だけでなく、どの市役所へ行っても、どの町役場へ行っても同じでしたwww
つまり、今度は国に忖度しているのです。そして、その方が楽だし合格点をもらいやすい。
国が出している施策に含まれていなかった「たばこのポイ捨て禁止」を入れましょう!と僕が条例に追加しようと提案したら、猛反対され、翌日には僕が入れた案は消されていました。
こんなことが当時はあったのです。でも、今ではポイ捨て禁止条例なんて当たり前にありますよね?
つまり、こういうことなんです。↓
地方公務員の仕事の進め方:既存の公務員は前例があるかないかを異常に気にする
既存の先輩公務員は、前例があるかないかを異常に気にします。波風立てたくないんですね。それに面倒くさいことはしたがりません。
そこにも付け入る隙はあります。
大々的に条例に入れるなどをまずするのではなく、住民の代表たちと一緒に前例を作ってしまえばよいのです。
例えば、駅前の商店街や駅長と一緒に「駅周囲のたばこポイ捨て禁止」という決まりを作って進め、その結果がこうなりましたとビフォー・アフターを見せつければ納得させられます。
これが前例を作るということです。
また、先進的な取組をしている他県の例を出し、(できればその自治体まで行ってリサーチすると尚OK)、「うちでもやってみませんか?」と投げかければ良いのです。
この「前例がないなら前例を作ろう」という考えは、公務員の仕事を進める上で、とても大事な考え方ですので、是非覚えておいてください。
正攻法が通じる相手ではないということを覚えておいてくださいね。
地方公務員の仕事の進め方:あなたが彼ら既存の公務員に差をつける働き方は?
既存の公務員は、あなたが民間のノウハウや風を運んできてくれると言いながら、結局は我が身を守りたがります。
だからこそ、あなたは住民の代表(キーマンたち)を味方につけないといけません。
人集めもあなたの重要な仕事だということです。
実は有識者会議も、先輩公務員が招集すると2人しかこなかったのに、僕が集めたら30人集まりました。
先輩公務員が取った人集めは、メール1通を送っただけ。そして「どうせ僕ら公務員では人は集まらないんですよ」と言ってるだけ。これでは人は集まりませんよね?
僕が集められたのは、それまで住民のキーマンたちと一緒に汗流して色々な取組をしてきたからです。
年に一度のお祭りに県の代表が出ることがあります。その人集めは僕に任命されました。なぜなら最低100名は集めて、全員で踊りの練習をして出る必要があったからです。先輩公務員では無理です。
月に1回の町の大掃除(クリーンパトロール)を数回やった後は、言わなくても、市役所の職員が率先して川のごみひろいをはじめたりしてくれました。
このように工夫と粘り、住民との信頼関係作りが、あなたが既存の公務員と差をつけるポイントです。
机に座って8時間以上もうんうん唸って忖度とコピペばかりしている既存の公務員に差をつけるのは、本当に簡単ですよ。
住民には本当に頼りにされます。同じ課の先輩公務員には煙たがられるかもしれないけど。
地方公務員の仕事の進め方まとめ
今回は地方公務員の仕事の進め方は?民間出身のあなたが差をつけるには?について書いてきました。
少しはイメージできたのではないでしょうか?
あなたはいま「お客様を見て仕事をしていますか?」「上司やライバルを見て仕事をしていますか?」
あなたが前者なら、間違いなく公務員として良い仕事ができます。後者なら考え方を改めた方が良いです。
住民第一を考え、上司ではなく住民を見て住民の満足のために仕事をすると、あなたは住民みんなから頼りにされ、ずっと良い仕事ができるようになります。
今日はかなり大切なことを書きました。
公務員という仕事が面白いかどうかは、あなたの考え方と仕事に向き合う姿勢次第です。
ぜひ、住民満足を高められる住民を見た仕事をしてくださいね。
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