(2023年3月24日更新)
【ネクストキャリア実現サポーター】でライフコーチのがみさんです。
この公務員小論文試験対策シリーズは【社会人対象公務員小論文】の「よく出る課題・テーマ」の紹介と施策。今後考えられる対策について紹介しています。
今回はシリーズ第三弾【高齢化】問題です。第一弾の【人口減少社会】・第二弾の【少子化】と関連している社会問題です。
提案の切り口として是非考えておきたいのは、今までの高齢者のイメージを変えるような社会づくりの提案です。
例えば、高齢者は身体が老化し弱っている存在として現在は考えられていますが、今後はエイジレス(心身面で歳を取らない)をテーマに社会を作っていくことが求められます。
従来の高齢者のイメージとは違う、今後の高齢者像(70歳くらいでは高齢者とは思われない)を社会全体として取り組んでいくという視点が大切です。
あなたの経歴を絡め、受ける自治体が抱える問題点やポテンシャルを考慮しながら、あなたなりの小論文を書いてみてください。
この訓練を繰り返すことが、社会人の公務員転職の肝である【小論文試験】の最も効果的な対策になります。
公務員のみならず、民間企業の転職でも役立つこと間違いなしですよ。
公務員論文対策③【高齢化社会】ライバルに差をつける社会人の対策
あなたはおじいちゃんやおばあちゃんの姿を覚えていると思います。
僕も鮮明に覚えていますが、小中学生の時に感じていた祖母や祖父は見るからに高齢者でした。
しかしよく考えてみると、その時の祖母や祖父は、まだ50代、60代だったのです。
50代というと今の僕と同じ世代です。
僕だけでなく、50代で高齢者に見える人は少ないのではないでしょうか?
父が40代・50代の頃もよく思い出しますが、早々と老けていました。当時の写真を見てもそう感じます。
時代は見た目も健康面も長生きできるように進化しているということですが、今までみたいなゆっくりペースでは追い付かない程、我々を取り巻く社会は猛スピードで変化しています。
話は海外にそれますが、貧困国や途上国の40代は、日本人の見た目でいえば70歳?とも見れるような方が数多くいらっしゃいます。
劣悪な栄養状態や経済、環境がそうさせているのだと思いますが、それほど社会を支える行政などの立場は今後ますます重要だということです。
地域住民の健康や寿命のみならず、見た目まで関わってくるのですから。
そこであなたの専門性の出番です。何ができるのか考えてみましょう。
公務員論文対策③【高齢化社会】:高齢化の現状
まずは調査され数値化された白書を見て、現状を押さえていきましょう。
この図は日本の高齢化の平成30年(2018年)時点の現状です。
調査時点の65歳以上の人口は、3558万人。全体のの28.1%です。
女性の方が長生きしているは分かりますが、65歳まで長生きできない男性が多いのは少し驚きですね。
逆に65歳~74歳の男女比率差は縮小。75歳以上では男性が上回っています。
今後、高齢化はますます進展することは間違いありませんが、少子化との関係で総人口は減っていくことは間違いありません。
女性が社会で従来の男性並みに働き、ストレスも抱える現代以降ではどうなるのでしょうか?
65歳まで健康的な生活を意識し、環境も整備し、どうせ長生きするのであれば、元気に長生きしたいと思える社会にする旗振り役が公務員の務め
ともいえます。
公務員論文対策③【高齢化社会】:高齢化の推移と将来推計
続けて高齢化の推移と将来推計を見てみます。
この図を見るまでもなく、我々は0~14歳の人口が激減し、それに伴う形で生産年齢人口(15~65歳・・我々)も激減していきます。
反面、65歳以上の人口は増えていきます。
これから考えられるのは、現在の社会保障制度の維持は困難であり、65歳以上も現役として活躍し、社会の経済的な担い手でいる必要があることは明白です。
つまり、私やあなたは恐らく今後ずいぶん長い間、現役で働く必要性がある社会が待っているということです。
だからこそ、社会全体を巻き込んだ働き方の大胆なチェンジ。年齢があまり関係ない収入源の確保。
自分がやりがいを持てる仕事などを今からでも探せる社会が必要になってきます。
また、自覚して健康面のケアをすることも、50代までにやっておくことでしょう。
65歳以上の人生を見据えた、40代・50代の生き方は、とても重要なテーマになるでしょう。
また、すでに65歳を超えている方も、自発的であるかないかに関わらず、社会全体でバックアップすることも必要です。
自己責任論が声高に叫ばれていますが、それは個人の話。
公務員という立場は、問題を公平に全体最適で考えて、一番弱い立場の人も救える制度を作っていかないといけません。
経済的な担い手が少なくなる一方で、経済的なバックアップを受ける側だけ増加
・・この現状を打破するには、民間企業出身のあなたのアイデアが必要になってきます。
公務員論文対策③【高齢化社会】:都道府県別高齢化率の推移
それでは、都道府県別の高齢者割合を図で見ていきましょう。
誰もが肌で感じているように、都会の高齢化率は低く、地方が多くなっています。
これまでのページで述べてきた人口減少社会・少子化でインプットしアウトプットしたあなたの専門性と繋げたアイデアを、この高齢化社会の加速問題も同じようにインプットとアウトプットしてみてください。
あなたが受験する自治体の問題点や機会点を、あなたのアウトプットに当てはめる方法が全体の対策に通じる方法です。
何故なら、インプットとアウトプットを繰り返すことで全てがリンクして繋がっていくからです。
誰もが思いつかないようなアイデアが出てきませんか?
このシリーズは、インプットとアウトプットの繰り返しです。
繰り返すうちに自分のレベルが上がってくるのを実感できるはずです。
論文試験の書き方のページなども参考にしながら、是非アウトプットを進めてくださいね。
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